水沼元輝騎手が騎乗停止 競馬開催中に調整ルームで持ち込み禁止のスマホ使用

水沼元輝騎手
水沼元輝騎手

 JRAは5月31日、競馬開催中に通信機器(スマートフォン)を不適切に使用し、競馬の公正確保に関する業務上の注意義務を怠ったとして、水沼元輝騎手(21)=美浦・加藤和宏厩舎=を裁定委員会の議定があるまで騎乗停止にしたと発表した。2024年5月24日から同年5月26日にわたって、美浦トレセンおよび東京競馬場の調整ルーム居室内で使用していたことが判明した。

 昨年5月には今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、小林美駒、河原田菜々、角田大河の6騎手が同様の理由で30日間(開催10日間)の騎乗停止処分を受けており、当時は日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」に該当すると認定されたが、今回は同148条4号の「裁定委員会の議定すべき事項」に該当し、より重い処分になることは確実だ。

 競馬場や騎手の宿泊場所となる調整ルームでは、競馬の公正を期すため外部との接触の禁止を目的に、入室後の携帯電話使用が禁じられている。通信機器を使っての動画などの閲覧は、あらかじめダウンロードしたものに限られ、閲覧したい旨を担当職員に届け出る必要がある。同騎手は、30日までに自身のSNS(インスタグラム)のアカウントも削除していた。

 この件で所属の加藤和厩舎はXで「加藤和宏です」から始まり、「加藤和宏、厩舎スタッフ本当に申し訳なく思います 厳しく指導し信頼を取り戻せるよう精進します お世話になってるファンの皆様、水沼に関わる全ての皆様 本当に申し訳ございませんでした」など謝罪文を投稿した。

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