こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けします。
さて、先日は地方競馬の調教師さんを含む競馬関係者の方々と食事をする機会がありました。いろんな話題が出たなかで、美浦の新しい坂路について聞かれる場面がありました。私が「調教のバリエーションが増えたという声は聞きます」と伝えると、「俺らも坂路があれば楽だけど、アメリカなんかはコースだけだからね」という返事で、放牧先の外厩も含めて試行錯誤して工夫しているということでした。先日の東京ダービーはJRA勢のワンツースリーでしたが、4着に高知のシンメデージーが食い込むなど、地方勢の活躍、頑張りにも注目していきたいところですね。
そんなところで本題へいきましょう。今朝の武井厩舎の取材を取って出しでお伝えします。先週の東京新馬戦(芝1400M)で快勝したスターウェーブ(牡、父キングマン)は、新潟2歳S(8月25日、新潟)を目指していきます。武井調教師によれば、「馬はノーダメージでした。全く疲れてないです。楽しみですね」とのこと。まだまだ奥がありそうで、大物感たっぷりです。
そしてゴーゴータカシ(牡、父モーリス、母ビップベリンダ)が、ゲート試験に合格した3月以来、5月30日に帰厩してきました。6月30日の函館新馬戦(芝1800M)に横山武史騎手で予定しているそうです。6月6日は美浦・Wコースで古馬相手に併せ馬を行って遅れましたが、武井師は「体力は十分だし、遅れたのは馬がギアの上げ方を分かっていなかっただけで順調です。距離はもっとあっていいかも。パワーと体力で押し切るイメージ」と評価していました。もともと期待値が高い馬で、こちらも注目ですね。
スリーピース(牡、父ミッキーアイル、母ビバリーヒルズ)は、6月16日の函館新馬戦(芝1200M)に佐々木騎手でスタンバイしています。「追い切りも、いつでもはじけそうな手応え。新馬向きではないかもしれませんけど、1回使ったら、すぐ勝てそう」と、トーンはなかなかです。伯父には09年の天皇賞・秋やマイルCSを制したカンパニーや、ヒストリカルなど活躍馬が多い血統です。
6月5日に入厩してきたばかりのシホリーン(牝、父モーリス、母パンデリング)は、祖母にフサイチパンドラがいる血統で、近親にはアーモンドアイなどがいます。武井師は「いい馬です。かなり期待していて、うちの牝馬の2歳では一番くらい」と語っていて、デビュー時期は秋の中山で芝1600Mくらいからというイメージとのことでした。5月29日にゲート試験に合格したマーキュリーダイム(牝、父メダグリアドーロ、母ラッキーダイム)は、「ダートの中距離」と適性を評価しています。
そして5月29日に入厩して、6月5日にゲート試験に合格したワイドレッド(牝、父ホッコータルマエ、母ラブレインボー)は、「小さいですけど、運動神経がいい。新馬向きです」と評価。デビュー時期は7月14日の福島新馬戦(ダート1150メートル)あたりを視野に入れているそうです。
それでは今日のところはこのへんで。