【日野特別・角田の特注馬】精鋭ぞろいの3歳ダート路線 全く底を見せないアッシュルバニパルから目が離せない

アッシュルバニパル
アッシュルバニパル

◆日野特別・3歳上2勝クラス(6月22日、東京競馬場・ダート1600メートル)

  ケンタッキーダービーで僅差の3着だったフォーエバーヤングを筆頭に、東京ダービーを圧勝したラムジェット、白毛の羽田盃馬・アマンテビアンコなど今年の3歳ダート路線はまれに見る粒ぞろい。なかでも一番の大物感を漂わせているのがアッシュルバニパル(牡、美浦・田中博康厩舎、父アロゲート)だ。

 16年ブリーダーズカップクラシック、17年ドバイ・ワールドカップを制したアメリカの怪物を父に持ち、デビュー前から素質は高く評価されていた。その期待に応え、単勝1・8倍の1番人気に推された昨年11月の新馬戦を勝利。約4か月半ぶりの2戦目は道中で砂をかぶった影響もあり鼻差の2着に敗れたが、続く3戦目を7馬身差で圧勝し、改めて能力を示した。同レースの勝ちタイム1分36秒2は、東京ダート1600メートルの良馬場で行われた同クラスでは過去5年で最速。全く底を見せていない。

 追い切りの動きも素晴らしく、6月13日には美浦・Wコースでレモンポップと併せて同時入線。6ハロン80秒5―11秒1というタイムの優秀さもさることながら、余裕のあるフットワークは昨年の最優秀ダートホースと比べても全く遜色ないものだった。田中博康調教師が「夢を持って戦っていける馬」と大きな期待を込める怪物候補の快進撃は、まだまだ止まりそうにない。(角田 晟)

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