10月13日の東京ハイジャンプ・JG2(障害直線芝3110メートル=9頭立て)は、単勝1・7倍で1番人気のジューンベロシティ(牡6歳、栗東・武英智厩舎、父ロードカナロア)が、鮮やかに逃げ切って前走の東京ジャンプSに続く2連勝で障害重賞4勝目を挙げた。勝ち時計は3分24秒8(良)。
外寄りの7番枠から楽にハナを奪い、そのままリズム良くペースを刻んだ。次々と無難に飛越をこなして、最後の直線でも脚いろは鈍らずに2着のエコロデュエルに2馬身差をつける完勝だった。ウィニングランで高田潤騎手はスタンドに向かって左手を高々と挙げ、検量室前で関係者に迎えられると両手でガッツポーズ。「あまり(ペースを)緩まさずに真っ向勝負という感じですね。最後も物見していましたしね。だいぶ余裕もあったから、改めて力あるところを見せてくれたと思います」と、満面の笑みで喜んだ。
春の中山グランドジャンプはイロゴトシの2着に敗れたが、今後は暮れの中山大障害(12月21日、中山)で悲願のJG1初制覇を狙う。「いろんな競馬ができますし、実際に今年の春は2着にきていますしね。コースも問わないですし、あとはいかに自分の力を出せるか、リズム良く走らせられるかだと思いますね」と鞍上は大一番へ闘志を燃やした。