全国交流レースの第9回兵庫ウインターカップが1月30日、姫路競馬場のダート1400メートルで12頭(地元7、ホッカイドウ1、大井1、船橋1、高知1、佐賀1)によって争われ、ホッカイドウ競馬から参戦した1番人気のスペシャルエックス(杉浦健太騎手)が直線で力強く伸び、重賞5勝目を飾った。外から詰め寄ったエコロクラージュ(小牧太騎手)が2着で、地元馬最先着となった。
直線は4頭の叩き合いとなったが、真ん中を力強く伸びたホッカイドウ競馬のスペシャルエックスが2着に首差で激戦を制した。「砂をかぶるのを嫌がるので気をつけた」という杉浦は道中、ライバルが通るのを避けた、砂の深い内側に進路を取り、それが奏功した。「操縦性が良く、しっかり伸びてくれた。力のある馬に乗せてもらって感謝です」と顔をほころばせた。昨年3月に笠松で行われたマーチカップ(ツムタイザン)以来の重賞タイトルに「若手やベテランが頑張っているので、負けるわけにはいかない」と兵庫競馬で中堅の32歳は振り返った。
田中淳司調教師は「スタートで後手に回ったし、キックバックを嫌がって、道中下がったので心配したけど、直線はいい所が空いてくれました。初めての姫路で勝つことができてうれしい」と喜びの表情。この日、プレゼンターとして登壇した俳優の石原良純氏から祝福を受け、満面の笑みだった。