◆第39回根岸S・G3(2月2日、東京・ダート1400メートル)=1着馬にフェブラリーSの優先出走権
クロジシジョー(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎)が重賞初Vで惜敗続きに終止符を打つ。昨年、ダート重賞で〈2〉〈2〉〈5〉〈2〉着と常に上位争いに食い込んでいるが、手が届いていないタイトル。「安定して走れているし、力をつけている」と岡田調教師。地方の雄としてG1級6勝をマークし、昨年12月に種牡馬を引退した父フリオーソに初のJRA重賞タイトルを贈る。
29日の最終追いでは栗東・坂路を53秒6―12秒3。活気あふれる軽快なフットワークで駆け上がった。「レースが上手で真面目。距離延長も問題ないと思う」。スプリント戦を主戦場にし、1400メートル戦は22年5月の端午S(7着)以来、20走ぶりとなるが心身ともに成長した今なら克服可能との見立て。「直線が長くなるのはいいし、(雨予報で)馬場が悪くなるのも良さそう。それほど人気もしないだろうしね」とトレーナーの不敵な笑みが一発ムードを感じさせた。(戸田 和彦)