◆第39回根岸ステークス・G3(2月2日、東京競馬場・ダート1400メートル=1着馬にフェブラリーSへの優先出走権、稍重)
フェブラリーSの重要ステップレースに16頭が出走し、単勝2番人気のコスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父ロードカナロア)が直線で豪快に抜け出し、4馬身差をつけての圧勝。デビュー9戦目で重賞初制覇を決めた。2023年ジャパンC制覇のイクイノックス、昨年の有馬記念Vのレガレイラ、昨年の牝馬2冠のチェルヴィニアなどを管理してきた木村調教師はJRA重賞32勝目で、ダートでは初勝利となった。勝ち時計は1分22秒6。
同馬は22年末の中山・芝1600メートルのデビュー戦で11着だったが、2戦目でダートに転向すると1、1、2、1、1、1着でオープンの欅Sを勝利。重賞初挑戦のクラスターC・Jpn3(盛岡)で6着だったが、5か月半の休養で立て直して重賞初タイトル。初コンビの横山武史騎手は昨年4月のフローラS(アドマイヤベル)以来の重賞Vで、2020年から6年連続の重賞勝利となった。
2着は3番人気のロードフォンス(横山和生騎手)で、横山兄弟のワンツーフィニッシュ。3着は7番人気のアルファマム(レイチェル・キング騎手)。スタート直後にタガノビューティーがつまずき、石橋脩騎手が落馬するアクシデントがあった。
横山武史騎手「調教で乗っていなかったので、今回乗るのは返し馬が初めてだったんですけど、すごくいいものを持っていると感じましたし、過去のレース映像を見てもこの馬の能力を引き出すだけだと思っていたので、直線で加速が想像以上に良くて安心して乗っていられました。あまりゲートが得意ではない方なので、そこを何とかうまく出したいなと思ったんですけど、想像以上にうまく出てくれて、陣営の方々も、すごくうまく馬を調整してくださったんだなというふうに感じました。理想的なポジションで運べましたし、最後に進路を見つけてからの伸び脚は想像以上でしたね。
(ライバルとして)見ていても、すごくいい馬だなと。過去にクリストフ・ルメールさんがいい競馬をしていて、(自分が)乗ってみて想像以上にいい馬で、もちろんルメールさんが、ここまで馬をうまくつくり上げてくれたと思うので、何とかそれを壊さずにしっかりと走れてよかったと思います。上位人気でしたし、馬券を買ってくださった皆さんの期待に応えることができてよかったです。まだまだ活躍できる馬だと思うので、温かく見守っていただけたらと思います」