リヤドダートスプリントのガビーズシスターで森一誠厩舎が海外初出走 「(海外に行く馬が)当たり前な厩舎に」

森一誠調教師
森一誠調教師

 厩舎ロゴに日の丸を入れる森一誠厩舎が、いよいよ海外の舞台に立つ。森一誠調教師=美浦=は助手時代、海外に多くの管理馬を出走させる堀宣行厩舎に所属した。ゴールデンバローズでドバイ、サリオスで香港と海外遠征を経験。「調教師という立場で世界で戦ってみたいと思いました」と開業当初から海外挑戦に意欲を示していた。昨年3月に定年引退した中野栄治厩舎から引き継いだガビーズシスター(牝4歳、父アポロキングダム)を送り込むリヤドダートスプリント・G2(2月22日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1200メートル)が、厩舎の海外初挑戦となる。

 ガビーズシスターは昨年12月のカペラSで重賞初制覇。森一厩舎は重賞初出走でのタイトル獲得となった。「短距離ダートではトップクラスだと思う。こういう馬がいれば海外は選択肢の一つになる」。海外となると初めての環境や調整方法と難しい面は多い。ただ、助手時代の経験が海外も含めた柔軟な選択につながっている。

 今回の海外遠征をさらなるステップアップにする。指揮官には経験があっても、厩舎スタッフは初めての海外遠征が多いという。「今回の遠征を通して一つでも経験を積んで、それ(海外に行ける馬が次々と出ること)が当たり前な厩舎にしていくということは、スタッフに伝えてあります」。先週のクイーンCをエンブロイダリーで勝利し、重賞は2戦2勝。志高き2年目の新進気鋭トレーナーが、愛馬とともにサウジから今年のさらなる飛躍を目指す。(浅子 祐貴)

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