砂も熱い(美浦)

ジャナドリア
ジャナドリア

 こんばんは、坂本です。今日はフェブラリーSの直前取材をしているため、美浦トレセンからお届けしています。

 さて、先日は久しぶりに都内へ出かけて、友人とおでんをつついてきました。その日は風が強くて冷え込んだぶん、おいしさは格別でしたね。最近はすっかり「芋焼酎の炭酸割り派」となっている私も、こうなると日本酒に手を伸ばさざるをえません。おちょこでちびちびやりながら、小さなとっくり型の酒瓶をしみじみと眺めては「なんと美しい…」とうっとり。だいぶ酔いも回っていたのでしょうが、楽しい雰囲気もあってか、いつも以上にお酒がおいしく感じてしまうのは不思議なものですね。

 与太話はこれくらいにして本題へいきましょう。まずは上原佑厩舎です。前走のホープフルSで13着に敗れたピコチャンブラック(牡、父キタサンブラック、母トランプクイーン)は、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(3月9日、中山)かスプリングS(3月16日、中山)を次走に考えており、鞍上はいずれのレースでも石橋脩騎手を予定しているそうです。2月11日に帰厩してきて、今週は石橋騎手を背に美浦・Wコースで追い切っていました。上原佑調教師は「前走のダメージはなかったですが、精神的な課題が出てきてしまいました。この中間もピリピリしているので、そこがカギになると思います。能力はかなり高いと思うので、気持ちが集中できて力を出せれば」と説明。2走前のアイビーS(2着)の勝ち馬マスカレードボールは、先週の共同通信杯で重賞初制覇を果たしており、こちらも負けじと巻き返しを期待したいところです。

 また今週日曜の東京9R・ヒヤシンスSにはプロミストジーン(牝、父ナダル、母プロミストリープ)がデビュー3連勝をかけて出走します。堀厩舎のルクソールカフェ(牡、父American Pharoah、母Mary,s Follies)など好メンバーがそろいましたので、楽しみな一戦ですね。指揮官は「牧場でも順調に調整してもらって、体も大きくなりました。本当に良くなるのは先かなと思います。まだ緩さがあって芯が入っていませんが、まだまだ上がある感じで伸びしろがあると思います」と評価しており、まさしく試金石となりそうです。

 同じく日曜の京都10R・マーガレットSには、スポーツ報知杯中京2歳Sで2着だったポッドベイダー(牡、父リオンディーズ、母ヴェルメンティーノ)が走ります。こちらについては「順調ですね。この馬もパフォーマンスは上がってきていて、気性面の成長が見られます。平常心で競馬に臨めれば」と、期待が伝わってきました。

 土曜の東京4R・3歳新馬戦(ダート1600M)には、オンザスクエア(牝、父Vekoma、母サーティーンスクエアド)がスタンバイ。父は米G1馬で、母もサンタアニタオークス3着などがある活躍馬です。「牝馬で460キロくらいあって、ダートを走るにはもう少し成長してほしいですが、けっこう動きは良くなっています。跳びが大きくてきれいな馬で、適性も見ていきたいと思いますが、まずはダートからいきます」と評価していました。もしかしたら芝でも、という雰囲気もありそうですね。

 そして日曜の東京1R・3歳未勝利戦(ダート1400M)では、初出走のピコテンダー(牝、父Justify、母Lightstream)が経験馬を相手に初陣を迎えます。豪州産馬で10月生まれですが、上原佑師は「体は緩さがあるけど、前向きな気性で調教は水準以上のものがあります」と、なかなかトーンは高かったですよ。鞍上のキング騎手も魅力で、ちょっと重めの印を打とうかと考えています。

 来週以降の話題にいきますと、良血馬のチェントポルテ(牝、父レイデオロ、母パルティトゥーラ)は、3月2日の中山・未勝利戦(芝2200M)に向かいます。23年の日本ダービー馬タスティエーラの半妹という血統ですね。昨年12月の新馬戦は8着に終わりましたが、指揮官は「体が弱い馬だけど、15キロくらい馬体重は増えて、前走より明らかに状態はいいです。現状、距離もあっていいです。前進を期待します」と手応えを口にしていました。

 昨年12月の中山で勝ち上がったソクヅモドラドラ(牡、父ミッキーアイル、母オリエンタルポピー)は、3月2日の中山・1勝クラス(ダート1800M)に向かいます。指揮官は「良くなってきていますが、まだ本当に良くなるのは先だと思います」と、まだまだ成長を期待しています。デビュー前のベラジオボヤージュ(牝、父Wootton Bassett、母Chequerboard)は、3月1日の中山・未勝利戦(芝1800M)を予定しているとのことです。

 次は武井厩舎へいきましょう。なんといっても今週は、ジャナドリア(牡、父ゴールドドリーム、母ターシャズスター)がデビュー3連勝で雲取賞を制覇。それにしても強かったですね。今日2月21日に放牧に出ています。武井調教師は「ちょっと出遅れて引っかかりましたけど、ルメールジョッキーも許容範囲と言っていました。大井の馬場も合いましたね。今後の選択肢が広がりました」と笑顔でご機嫌でした。このまま南関東のダート3冠路線を進むのか、注目が集まりますね。

 今週の出走馬では日曜の東京5R・3歳1勝クラス(芝1600M)にゴーゴータカシ(牡、父モーリス、母ビップベリンダ)がスタンバイ。前走の若竹賞8着から巻き返しを狙います。指揮官は「期待しています。調教の動きからしたら、1勝クラスは勝てると思う。引っかかっても、この前は頑張れていましたからね」とトーンは高かったです。勝ち馬から0秒7差で8着という着順ほど負けていなかったですから、うまく立ち回れればひょっとしそうです。

 土曜の東京5R・3歳未勝利戦(芝2400M)で経験馬相手にデビューするディアボリカドンナ(牝、父フィエールマン、母アイムユアーズ2)は、素材の良さが魅力のようです。指揮官は「いきなりがどうか」と前置きしながら、「能力はありそう。長距離適性があると思いますし、走りそうな馬」と評価しています。決して侮れない雰囲気ですね。

 クイーンCで13着に敗れたギフテッド(牝、父モーリス、母ルパン2)は、一息入れて巻き返しを期す構えです。武井師は「ジョッキーも距離があった方がいいと話していて、自己条件の1800、2000Mあたりに」と説明。4月19日の中山・1勝クラス(牝馬限定、芝1800M)を視野に入れていくようです。また昨年11月の東京・1勝クラス(4着)以来となるスターウェーブ(牡、父Kingman、母コスモポリタンクイーン)は、3月8日の中山・1勝クラス(芝1600M)に向かいます。

 それでは今日のところはこのへんで。

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