
こんばんは、坂本です。今日は東京・両国の会社からお届けしています。
さて、今日は3月14日であります。「ホワイトデー」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、忠臣蔵と縁浅からぬ両国に通勤している私としては、浅野内匠頭が江戸城は松の廊下で刃傷(にんじょう)におよび、切腹を申しつけられた日ということでも記憶しております。
ちなみに今月は東京・東銀座にある歌舞伎座で、「松竹創業百三十周年 三月大歌舞伎」として「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」を上演しています。歌舞伎好きの家族が観に行ったところ、さっそく影響されて「陣太鼓が欲しい!」と言い出す始末です。それだけ見応えたっぷりなお芝居だったようですから、チャンスがあれば、私も幕見で観に行こうかなとも思う次第です。
そんなところで本題へいきましょう。今週は矢嶋厩舎の2歳馬をご紹介します。早めの入厩が見込まれる馬を中心に教えてもらいまして、まず話題に上がったのがキャロットファームのゾネブルーム(牡、父ヴァンゴッホ、母ブリガアルタ)です。祖母ブリガドーンは02年のフローラS3着馬で、一族には22年の府中牝馬Sを制したイズジョーノキセキがいます。順調にいけば、4月頃にもトレセンに入厩できそうということでした。
シルクレーシングのサルワールカミーズ(牝、父シスキン、母シャクンタラー)も比較的早そうで、クラブのホームページでも5月頃の移動を目標に進めていくと発表されています。英オークスなどを制したイントレピディティを4代母に持つ血統で、母は芝の中距離で2勝を挙げています。伯父のノーステアは芝の中距離でオープンまで出世しており、この馬も似たようなイメージでしょうか。父は初年度産駒から昨年の阪神JF3着のテリオスララを送り出しており、芝向きな感じがしますね。
東京ホースレーシングのレッドスティンガー(牡、父レッドファルクス、母マレーナ)は、17年のスプリングS2着馬で、芝でオープンまで出世したアウトライアーズを叔父に持つ血統です。母は師匠である手塚久厩舎で走っており、矢嶋調教師は「手塚先生からいただいた血統」とうれしそうでした。半兄レッドゲイルはダートの短距離でオープンまで出世しており、全兄レッドレナートは先週の中山・1勝クラス(芝1600M)で3着に好走しています。
星野壽市オーナーのユーロナイトメアの23(牡、父キズナ)は、昨夏のセレクションセールで3100万円で取引された馬です。矢嶋調教師は「気がよさそうで、馬体はしなやかな感じです。芝でいけそうですね」と期待を込めています。こちらは5、6月の移動をイメージしているそうです。
佐々木幸弘オーナーのスクラッタの23(牝、父ドレフォン)は、23年のセレクトセール当歳部門で2100万円で落札された馬です。祖母エミーズスマイルは07年のアネモネSの勝ち馬で、一族には22年のUAEダービーを勝ち、23、24年のコリアカップを制したクラウンプライドがいますね。「順調にきていますね。これも早そうですよ」と、楽しみな様子でした。
そして最後は血統的に魅力的な馬を。社台グループオーナーズの共有馬であるポルフュロゲネトス(牡、父サトノダイヤモンド、母ライラックローズ)は、叔母に20年の大阪杯、エリザベス女王杯などG1を4勝したラッキーライラックがいます。母系はもちろん、馬体重は500キロ以上あって、なかなか馬っぷりがよさそうですね。入厩してきたら、また取材していきたいと思います。
それでは今日のところはこのへんで。