【大阪杯】熱狂的な虎党・小手川準調教師がヒュミドールで初のG1に挑む

大阪杯でG1初出走となる小手川調教師
大阪杯でG1初出走となる小手川調教師

◆第66回大阪杯・G1(4月3日、阪神・芝2000メートル)

 開業3年目の小手川準調教師(50)=美浦=がヒュミドールで初のG1、大阪杯に挑む。

 3年目の厩舎の目標は「G1出走」。「この馬がG1挑戦のチャンスを与えてくれたことはすごく光栄」と静かに闘志を燃やす。これまで重賞は14度出走し、最高は同馬の小倉記念と福島記念、ニシノラブウインクでの今年のフラワーCの2着。ノンタイトルで初のG1に臨むが、大きな期待を抱く。

 30日の追い切りは美浦・Wコースを単走馬なりで5ハロン69秒1―12秒0。輸送も考慮し、軽めの調整となったが、トレーナーは「見た感じも弾むようなフットワーク」と好調を感じ取っている。

 自身は一橋大時代に夕刊紙のアルバイトで美浦トレセンに通った。「同世代の助手とか騎手と話していて、馬を扱っている人とそうでない人の壁を感じました」と、どんどん競馬の魅力にひきつけられた。その壁を越えるべく、関係者を通じて紹介された牧場に、大学を中退して飛び込んだ。その後、厩務員、助手をへて20年3月に厩舎を開業。競馬以外では熱狂的なプロ野球・阪神のファンでもあり、「阪神の抑え問題は深刻です」と開幕後の現状を嘆く。

 条件戦も重賞もG1も臨む心構えは一緒。「レースの格によって臨む気持ちが特に変わるということはありません」と平常心を強調する。「メンバーが強くなるので、現状でどれだけ通用するか」。挑戦者の立場から堂々と強豪たちにぶつかっていく。(恩田 諭)

 ◆小手川 準(こてがわ・ひとし)1971年11月16日、東京都生まれ。50歳。牧場勤務をへてJRA競馬学校厩務員過程を卒業。98年から美浦・諏訪富三、浅野洋一郎、小桧山悟厩舎の厩務員、助手などをへて20年3月に美浦で開業した。初出走は同月20日の中山6Rのセイウンソルジャー(12着)。初勝利は同年7月12日の函館8Rミニオンペール(のべ70頭目)。JRA通算465戦21勝。

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