【ジャパンC】海外競馬通の土屋真光氏、17年ぶりの外国馬Vは「30%以上」

05年のジャパンCで内から馬体を合わせたハーツクライを鼻差で封じたアルカセット(手前)
05年のジャパンCで内から馬体を合わせたハーツクライを鼻差で封じたアルカセット(手前)

◆第42回ジャパンC・G1(11月27日、東京・芝2400メートル)

 今週末のG1は第42回ジャパンC(27日、東京)だ。海外競馬通の土屋真光氏はレーティングだけでは判断できない外国馬の真の実力をチェック。05年の英国馬アルカセット以来、17年ぶりの外国馬Vの可能性に言及した。

 当初は7頭の外国招待馬が出走予定だった今年のジャパンC。結局、4頭となりましたが、十分に一発ありそうな実力馬がそろったと思います。

 早くからJC参戦を意識していたのが、ドイツのテュネス。昨年の凱旋門賞を半兄のトルカータータッソが勝ったことで、ドイツのクラシックの有力馬として期待されましたが、故障で春シーズンを全休。それでも復帰後に条件戦、G3、G1と連勝して評価が間違ってなかったことを証明しました。ここまで6戦5勝。対戦相手は一気に強化されますが、前走のG1初制覇が10馬身差の圧勝と底を見せていません。

 シムカミルは前走のニエル賞で、相手が太め残りだったとはいえドウデュースを完封。凱旋門賞は予備登録がなく、高額の追加登録料を払っての出走よりも、現実的なJC出走を早々に選択しました。前走は3番手からの競馬でしたが、もともと先行して粘り込むスタイルが持ち味でした。

 このシムカミルをパリ大賞で鋭い決め手で下したのがオネスト。前走の凱旋門賞の大敗は、戦前から雨を歓迎していなかったように、馬場によるもの。むしろ少し傷んだぐらいの東京の馬場が合いそうです。

 グランドグローリーはシャフリヤールを相手に日英で1勝1敗。この馬自身の勝ち負けは厳しいとみますが、昨年5着だったこの馬を物差しにすれば、2005年以来の外国勢Vの確率は30%以上はありそうです。(フリーライター)

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