第42回ジャパンカップ・G1が11月27日、東京競馬場の芝2400メートルで行われる。
昨年3着のシャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)は天皇賞・秋5着を叩いての参戦。1週前は栗東芝コースで2頭併せを行い、ラスト馬なりで2馬身先着した。藤原調教師は「やっとベストの条件を使える、(斤量が前走より)1キロ減るのはいい」と期待。昨年の日本ダービーを制した舞台でその時以来の日本での勝利を決めるつもりだ。
3勝クラス・ジューンS、京都大賞典連勝の上がり馬ヴェラアズール(牡5歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)が不気味な存在。後方から直線だけでボッケリーニを2馬身半切って捨てた脚は本物だ。ムーア騎手の手綱で一気のG1戴冠があっても驚けない勢いは買い。
天皇賞・秋では抜群の末脚で3着に入ったダノンベルーガ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)。1週前は美浦ウッドチップでの3頭併せの3番手から上々の伸び脚。前走後、初めてのコース追いは、スピード感あふれる動きが光った。正式出走表明はこれからだが、当週でどこまで仕上がるかがカギとなる。
マーカンド騎手とのコンビで復活を期すデアリングタクト(牝5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、札幌記念3着、ダイヤモンド1着、天皇賞・春3着とスタミナ豊富なテーオーロイヤル(牡4歳、栗東・岡田稲男厩舎)、アルゼンチン共和国杯2着からの参戦ハーツイストワール(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)、重賞で崩れないボッケリーニ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)、福島記念で復活の逃走ユニコーンライオン(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)、オールカマー7着から巻き返すヴェルトライゼンデ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)も今年のメンバーなら侮れない。
外国勢は、昨年5着のグランドグローリー(牝6歳、フランス・ビエトリーニ厩舎)、凱旋門賞馬トルカータータッソの弟テュネス(牡3歳、ドイツ・シールゲン厩舎)、フランケル産駒のオネスト(牡3歳、フランス・シャペ厩舎)、パリ大賞2着シムカミル(牡3歳、フランス・ワッテル厩舎)がエントリー。(大上 賢一郎)