【プリンシパルS】4億5000万円で落札の“怪物”が力を証明 ダービー最終切符つかんだ

プリンシパルSを制したダノンエアズロック(手前)(カメラ・荒牧 徹)
プリンシパルSを制したダノンエアズロック(手前)(カメラ・荒牧 徹)

◆プリンシパルS・リステッド(5月4日、東京競馬場・芝2000メートル、1着馬に日本ダービーの優先出走権)

 日本ダービー(26日、東京)への“最終切符”を争う2レースが4日に行われ、第72回京都新聞杯・G2(京都・芝2200メートル)は8番人気のジューンテイクが重賞初制覇。1着馬に優先出走権が与えられるプリンシパルS・リステッド(東京・芝2000メートル)は、余裕たっぷりのレースぶりで1番人気の良血ダノンエアズロックが勝利した。

 挫折を乗り越え、“怪物”が改めて力を証明してみせた。ダノンエアズロックは大外枠からスタートを決め、中団前めの外を追走。抜群の手応えで直線を向くと末脚をグイグイと伸ばし、最後は流す余裕も見せながらゴール板を先頭で通過した。余力残しでの完勝劇に、アイビーS以来のコンビとなったモレイラも「外枠で不安はあったが、思ったよりうまくいった。いい勝ち方だし、間違いなく成長している」と、声を弾ませた。

 22年セレクトセールでは4億5000万円で落札され、デビュー前から調教で一番時計を出すなど注目を集めていた素質馬。その期待通り、アイビーSでは後にG1を制するレガレイラを完封した。だが、前走の報知杯弥生賞は7着と大敗。レース後には軽度の骨折も判明し、一時は春のクラシック出場が危ぶまれていた。

 今回も本調子とは言えなかったが、能力の高さだけでダービーの最終切符を獲得。鞍上は「まだまだフルポテンシャルではないし、次でさらに良くなる。2400メートルもいいかも」と、言葉に力を込める。更なるハイパフォーマンスが期待できそうだ。

(角田 晨)

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