藤田菜七子騎手=美浦・根本康広厩舎=は、今週(12月24、25日)は中山で2鞍(土曜1鞍、日曜1鞍)に騎乗を予定している。
今年は約3か月間栗東に身を置き、関西の厩舎とのつながりを図るなど積極的に変化を求めた一年だった。「何かを変えなければいけないという一心で挑戦を続けてきた一年でした。栗東に滞在できたのはとても貴重な経験で、多くの方にお世話になり、学ぶことができました。感謝しています。まだ未熟な部分が多く、いい結果は出せていませんが、経験を糧に、来年も引き続き変わる努力を継続していきたいと思います」と意気込みを語った。
さらに、今年は女性騎手が大きく躍進。今村聖奈騎手が自身が記録した年間最多勝利数を更新するなど目覚ましい活躍を遂げた。「女性騎手が増えてきたのは本当にうれしいことですね。来年3月デビュー予定の候補生もいるし、まだまだ増えていくでしょう。私のデビュー当時は思い浮かばなかったことが、今こうして現実になっています。後輩はみんな上手で、いい成績を出しているので、私も負けられません。けがのないように気をつけながらも、切磋琢磨して、騎手として常に結果を求めていきたいです」と先駆者としてまだまだ負けるつもりはない。
日曜10Rはノアヴィグラスとコンビを組む。昨夏には自身の手綱で連勝に導くなど好相性だ。前走のフルーツラインCは果敢に先手を奪い、最後まで脚を使っての6着。「前走は前に行く馬がそろっていましたが、その中で前に行けたのは、この馬のスピードを再認識しましたね。今回も思い切って行くだけです。坂がない方がいいかもしれませんが、今なら中山の坂もこなせるかもしれないというイメージがあります」と期待を込めた。
【土曜中山】
5R・ブルーリヴァーサル(牡2歳、美浦・根本康広厩舎、父ディープスカイ)
【日曜中山】
10R・ノアヴィグラス(牝4歳、美浦・天間昭一厩舎、父サウスヴィグラス)