2歳もぼちぼち(美浦)

エピファネイア産駒のエリカリーシャン
エピファネイア産駒のエリカリーシャン

 こんばんは、坂本です。3月が半ばにさしかかっても、寒暖差が激しい日々が続いていますね。

 それでも今日の3月14日に東京で桜の開花が宣言されました。なんだかんだで昼間は暖かい陽気の日が続いていましたからね。先週の中山競馬場では、正門を入ったところにある早咲きの河津桜がピークを過ぎていたくらいで、今年はお花見ができそうなのに、ちょっとせわしないかもしれません。しかし今朝の美浦トレセンは、思った以上に風が寒くて往生しました。とりあえずそんな寒さのなかで取材した話をつらつらといきます。

 皐月賞トライアルの若葉Sに参戦するハーツコンチェルト(牡、父ハーツクライ)は、順調な仕上がりをアピール。武井調教師は「良くなっていますよ」と好感触で、明日15日の追い切りには松山騎手が駆けつけるそうです。動きは紙面やネットでチェックしていただければと思います。

 フラワーC組からは、前走のデイジー賞で2勝目を挙げたエミュー(牝、父ハービンジャー、母スーリール)の気配が良さそうでした。中2週になりますが、和田正調教師は「体の減りがなく、テンションも落ち着いています」と不安材料を払拭するコメント。マイルから前走は距離を1ハロン延ばして結果を出したことで、今後への展望も広がった様子。この先にはオークス(5月21日、東京)も見据えているそうです。それにしてもヤマタケ先輩がブログで書いていたように、今年は桜花賞の賞金ボーダーがかなり高くなりそうですね。ここから中2週で桜花賞に向かう馬がいるのかどうか分かりませんが、オークスもどうなるのか早くも気になってきます。

 そしてデイジー賞で2着だったゴールデンハインド(牝、父ゴールドシップ、母オレゴンレディ)も、武市調教師のトーンの高さが気になりました。今朝は坂路から南のWコースを流して、「いいですね。ひと叩きして、体も乗ってきています。動きもすごい素軽くなっています」と状態面は上々の様子。「前走はスローペースにはまって、後ろから差されてしまいましたが、今回も自分の競馬ができれば。切れる馬ではないので、好位で競馬をさせたいですね」と、イメージを膨らませていました。

 さらに3歳重賞のファルコンSの話題にいきますと、朝日杯FSで5着に健闘したバグラダス(牡、父マジェスティックウォリアー)は、距離短縮がプラスに出そうです。嘉藤調教師は「ニュージーランドTかここかなと思っていましたが、休ませてから牧場で早く回復しているというのでここへ。距離もちょうどいいし、左回りも勝っていますからね」と期待を込めており、ここも主役の一角としてマークが必要だと思います。

 そしてここからは2歳馬の話題です。嘉藤厩舎には、早くもエッジオブジアース(牡、父ロジャーバローズ、母プレザントケイプ)が入厩してきています。半兄のペイシャフェリシタは、18年のキーンランドCで3着に好走するなど、芝の短距離路線でオープンまで出世。同じく半姉のペイシャフェリスも、オープンまで出世して、芝の1400~1600Mで4勝を挙げています。嘉藤師は「きれいな形のいい馬。これから動かしてみてからになると思いますが、6月が目標になると思います。楽しみです」と、早期デビューを視野に入れて期待しています。新種牡馬の産駒でタイプや特長も気になりますね。

 そして国枝厩舎にも2頭の2歳馬が入厩しています。ルージュスエルテ(牝、父ハーツクライ、母リュズキナ)は、3月10日に美浦トレセンに入厩。21年の京都新聞杯を制したレッドジェネシス(父ディープインパクト)の半妹という血統です。国枝調教師も「順調にこられているし、期待していけると思う」と語っていました。

 もう一頭の【エリカリーシャン(牝、父エピファネイア、母ガラアフェアー)は、三木正浩オーナーの所有馬です。近親には阪神JFの勝ち馬ローブティサージュがおり、一族にはヴィクトワールピサやアサクサデンエンがいますね。今朝は坂路を元気よく登っており、国枝師は「エピファで前向きでやる気満々だね。こちらも早くいけると思う」と、いずれも順調にいけば6月の東京デビューが視野に入ってきそうです。

 それでは今日のところはこのへんで。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル