【宝塚記念】ブレークアップ注目3つのデータ①5歳馬の信頼度②先行馬有利③非根幹距離サンデーサイレンス系の不振

鞍上は新コンビの川田
鞍上は新コンビの川田
ブレークアップ(手前)が高配の使者になるか
ブレークアップ(手前)が高配の使者になるか

◆第64回宝塚記念・G1(6月25日、阪神・芝2200メートル)

 春のグランプリ、第64回宝塚記念・G1(25日、阪神)の出走馬と枠順が22日、確定した。

 G1・3連勝中のイクイノックス、天皇賞・春を制したジャスティンパレスなど、今年は4歳馬が人気を集めそう。ただ近10年では4歳馬が【31528】で勝率8・1%、連対率10・8%に対して、5歳馬は【74537】で勝率13・2%、連対率20・8%と、大きく上回る好成績を挙げている。そして、6歳以上は【05048】で勝利は一度もなく、軸としての信頼度なら5歳馬が断然だ。

 脚質面では、近10年の勝ち馬10頭中8頭が4角で4番手以内の位置取りで、さらに良馬場で行われた近6回では、勝ち馬全6頭を含む連対馬12頭中10頭が、4角4番手以内に位置していて、先行馬有利が顕著。今年は土日とも天気が大きく崩れる可能性は低く、先行馬重視のスタンスで臨む方がよさそう。

 また、血統面では父、母の父ともにサンデーサイレンス系ではない馬が、近5年中4年で勝利していて、芝中距離G1で圧倒的な成績を誇るディープインパクト産駒は17回出走し、【00116】で連対が一度もなし。非根幹距離の2200メートル、さらに阪神内回りという特殊なコース形態が同産駒の好走を阻んでいて、アスクビクターモア、ジャスティンパレス、プラダリアにとっては鬼門のコースといえる。

 この3つのファクターを踏まえ、注目したいのがブレークアップ。前走の天皇賞・春は中団からの追走となったが、昨秋のG2・アルゼンチン共和国杯は道中3番手から押し切って勝利したように、本来は先行力を生かして、持続力勝負に持ち込む競馬が得意なタイプ。20、21年に連覇したクロノジェネシスと同じく、母の父クロフネも魅力で、激走を十分に期待できる。(松井 中央)

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