【七夕賞】セイウンハーデス、重賞6度目の挑戦で願いかなえたV 幸英明騎手は福島で初の重賞制覇

重賞初制覇を飾ったセイウンハーデス(左)
重賞初制覇を飾ったセイウンハーデス(左)

◆第59回七夕賞・G3(7月9日、福島・芝2000メートル)

 サマー2000シリーズ開幕戦の第59回七夕賞・G3が9日、福島競馬場で行われ、2番人気のセイウンハーデス(幸)が重賞初制覇を飾った。

 力強く突き抜けた。道中は好位で運び、手応えよく迎えた直線。セイウンハーデスは4角2番手から徐々に馬場がいい外めに持ち出しながら、最後まで力強い脚取りで伸び続けた。幸は「2、3番手がいいなと思っていたのでイメージ通りでした。めちゃめちゃうれしいです」と満面の笑みだ。

 重賞6度目の挑戦で訪れた待望の瞬間だった。11戦中10戦で手綱を任されてきた鞍上は「近いうちに勝てるとは思っていましたが、うまく乗れない時があっても乗せ続けていただいた関係者に感謝したいです。もともと能力はありましたが、馬の成長もあると思います」と分析。キャリア30年で積み上げた重賞45勝目は初めて福島で手にした。

 橋口調教師は芝の重賞初勝利。「思い描いていた競馬ができました。力をつけていますね。ブリンカーを着けるようになってから集中して走れるようになったのが大きいです」と今後に向けて手応えを感じ取る。

 競馬場で観戦した西山茂行オーナーは「やっぱり2000メートルは強いね。次は、まあ新潟記念(9月3日、新潟)かな」と候補を挙げた。最も得意な中距離で夏の王者を狙う。(西山 智昭)

 セイウンハーデス 父シルバーステート、母ハイノリッジ(父マンハッタンカフェ)。栗東・橋口慎介厩舎所属の牡4歳。北海道浦河町・鮫川啓一氏の生産。通算11戦4勝。総獲得賞金は1億2608万4000円。重賞初勝利。馬主は西山茂行氏。

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