◆第74回毎日王冠・G2(10月8日、東京競馬場・芝1800メートル)
エエヤン(牡3歳、美浦・伊藤大士厩舎、父シルバーステート)は前走のNHKマイルCで9着に敗れた。2000メートルでデビュー(3着)して、続く未勝利戦(1800メートル)で5着。そこからマイル戦に投入し、一気の3連勝でニュージーランドT・G2まで制した。これでマイルが最適と思われてはいるが、伊藤大調教師は以前から、「本質的には1800メートルから2000メートル」と言い続けている。
かかる面を考慮して春先はマイル路線を進んだが、秋は適距離を求めて中距離路線に満を持して矛先を向けてきた。となれば、心身ともに階段を上ったとみていい。トレーナーは「仕切り直し。気持ち良く走らせられるかだね。状態は上がってきている」と手応えを口にしている。夏を越しての成長を加味すれば、古馬相手でも馬券的な妙味も含めて狙ってみたい1頭だ。(松末 守司)