11月4日の東京4R・2歳新馬(ダート1600メートル=16頭立て)は、1番人気のアッシュルバニパル(牡、美浦・田中博康厩舎、父アロゲート)が堂々のパフォーマンスで初陣を白星で飾った。昨年のアメリカンファラオSなど米G1を2勝したケイヴロックの全弟という良血馬。勝ち時計は1分38秒5(良)。
スタートはひと息だったが、行き脚がつくとポジションを押し上げて3コーナーでは6番手に取りついた。直線では外に進路を取って反応良く加速し、最後は危なげなく2着のインテルメディオに3/4馬身差をつけた。
早くもこの日3勝目を挙げたモレイラ騎手は「競馬が初めてだったので、スタートはそこまで速くなかったし、キックバックが初めてだったのでリズムに乗るまで時間がかかったが、リズムに乗ってからはいい走り。直線ではいい脚を使ってくれました。まだ子供っぽいところはありますが、ナイスホースでポテンシャルはあると思います」と素材を評価した。
田中博調教師は「素質は本当に高いものを感じていたので、ホッとしています。脚元の弱さと付き合いながらの調整でした。ジョッキーが非常にうまく誘導してくれて、すごく学びのあるレースでした。今後、大きいレースを狙っていく意味で本当によかった。距離は、さらに延ばしても良さが出そうです。夢を持って戦っていける馬」と、将来性の高さに胸を膨らませていた。