来年に羽ばたく(美浦)

デビュー戦を勝利で飾ったバードウォッチャー
デビュー戦を勝利で飾ったバードウォッチャー

 こんばんは、坂本です。今日は寒風吹きすさぶ美浦トレセンからお届けします。

 さて、気がつけば11月も半ばに入って、もう今年も残すところ50日を切りました。ハロウィーンが終わって、クリスマス関連のグッズがちらほらと思っていたら、美浦のスーパーにも「しめ飾り」などお正月の品々が並んでいるのにはびっくり。うっかりしているとバレンタインデーなんて、すぐにきてしまいそうですね。

 そんなスーパーの店内を眺めていると、これまた季節を感じさせる商品を見つけました。それは丸干しの干し芋で、これこそご当地の名産品。この時期になると板状ではなく、丸干しというタイプも売り出されるので、もう今年もそんな時期かと思いました(だから太ってしまうんですけどね)。こうも冷えると風邪をひきやすくなるので、どうぞ皆様ご自愛下さい。

 それでは本題にいきましょう。まずは国枝厩舎から。先週の東京(芝1800M)で新馬勝ちしたバードウォッチャー(牡、父ブラックタイド、母アパパネ)は、1番人気に応えて見事な初陣Vでした。スタートはひと息でしたが、4角9番手から上がり最速33秒5の末脚はなかなか見どころがありましたね。さっそく改めて国枝調教師に話をうかがうと、「競馬にいって、いい感じだったね。使った後も特に問題ないし、まだ決まってないけど中山か年明けか…」と振り返っていました。また距離については「パッと見た目にはそんなに長い感じではないけど、ああいう落ち着いた競馬ができれば、もちそうだね」とも。血統的な魅力はもちろんですから、今後の楽しみが膨らみます。

 そして今週日曜の東京9R・赤松賞(芝1600M)には、ステレンボッシュ(牝、父エピファネイア)が出走予定です。7月の札幌の新馬戦は不利を克服して堂々の初勝利を挙げて、前走のサフラン賞は勝ち馬の強襲に屈して鼻差2着に敗れましたが、ここは改めて必勝態勢でしょうか。「今回もちゃんといい競馬ができると思うし、状態は変わらずいい。これも来年に向けて、期待しているよ」と、引き続きトーンは高かったですね。

 10月末の東京で新馬勝ちしたショウナンラピダス(牡、父ドゥラメンテ、母シーヴ)は、葉牡丹賞(12月2日、中山)へ向かいます。22年のセレクトセール1歳部門で2億2000万円の高額で取り引きされた血統馬で、こちらもどんな走りをするか注目です。新馬戦で2着だったキングベルベット(牡、父カリフォルニアクローム)は、今週の東京の未勝利戦へ。新馬戦で3着だったサトノエピック(牡、父キタサンブラック)は、5回中山開催で2戦目を予定しているそうです。

 次は手塚厩舎です。今週の東京スポーツ杯2歳Sにフォルラニーニ(牡、父エピファネイア、母リナーテ)をデビュー2連勝を狙って送り出します。9月の中山の新馬戦は、好位2番手から4コーナーでちょっと外に膨らむ面は見せたものの、直線はしっかりとした伸び脚を見せて堂々の横綱相撲でした。今朝の手塚調教師への取材では、「調子はすごくいい。パワーアップしている。このメンバーに入っても、そんなに引けは取らないと思いますよ」と、かなりトーンは高かったです。伯父に16年の菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる良血馬で、東京に舞台が替わってどんなパフォーマンスを見せるか楽しみです。

 また9月の中山の新馬戦で2馬身半差の完勝を飾ったショーマンフリート(牡、父スワーヴリチャード)は、今週中に帰厩予定です。次走はひいらぎ賞(12月17日、中山)に向かう予定で、手塚師は「あれは相当走るよ」と期待を込めています。

 また先週の福島でデビュー3戦目の初勝利を挙げたマイネルレグルス(牡、父スクリーンヒーロー、母マイネテレジア)は、明日15日に放牧に出されるそうです。「使いつつ良くなってきて、のめりながらよく走っていた。スタミナ勝負の方がいいのかな。まだ良くなりそう」と指揮官。次走は年明け2、3月の中山の芝2200Mあたりをイメージしているそうで、21年のオークス馬の半姉ユーバーレーベンの背中を追いかけてほしいですね。

 サウジアラビアロイヤルCで2着だったボンドガール(牝、父ダイワメジャー)は、今日帰厩しています。次走の阪神JF(12月10日、阪神)ではマーカンド騎手と新コンビを組むことが決まり、G1の舞台で好勝負を期待したいです。

 そして新馬のナイトアウェイ(牡、父ハーツクライ、母イブニングジュエル)は、11月26日の東京新馬戦(芝1800M)で初陣を予定しています。母はデルマーオークスなど米G1を2勝している血統馬です。

 それでは今日のところはこのへんで。

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