◆第31回函館スプリントS・G1(6月9日、函館競馬場・芝1200メートル)
ビッグシーザー(牡4歳、栗東・西園正都厩舎、父ビッグアーサー)が重賞初制覇のチャンスだ。秋の目標に掲げるスプリンターズS(9月29日、中山)に向け、賞金加算しておきたい一戦で、勝負気配が漂っている。
「ビッグアーサー産駒は洋芝の適性が高い。(坂井)瑠星ジョッキーが乗りに行きたいと希望してくれた」と西園正調教師。シーザーは函館初参戦になるが、父の産駒は22年にブトンドールが函館2歳Sを制している。前有利が濃厚な函館開幕週に必要なスピードと先行力に加え、洋芝をこなせるパワーも兼ね備えている。トレーナーは「うちの厩舎が北海道で重賞を勝ったことがないから、足跡を残したいね」と期待を込めていた。(戸田 和彦)