30日の京都5R・2歳新馬(芝1800メートル)は、昨年の3冠牝馬リバティアイランドの半妹で、キズナ産駒のマディソンガール(牝、栗東・中内田厩舎)が鮮烈なデビューVを飾った。
道中は好位の外めをリズム良く追走した。1000メートル通過が1分3秒8のスローペースにも折り合いはピタリ。絶好の手応えで直線に向くと、川田のムチにグングン脚を伸ばして1番人気のショウヘイを1馬身差で差し切った。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒0。非凡な切れ味を披露した。
川田&中内田調教師の“黄金タッグ”は姉と同じ。鞍上が「じっくり長い時間をかけて育ててきましたので、その効果もあって、いい内容で初戦を終えることができました」と手応えを明かすと、トレーナーも「競馬場に来ても雰囲気がありましたし、勝ちっぷりも良かった。しっかり差し切ってくれて、センスがある」と良血らしいパフォーマンスを高く評価した。大物候補が栄光への第一歩を力強く踏み出した。(山本 理貴)