1月26日の中山2R・3歳未勝利戦(牝馬限定、ダート1800メートル=16頭立て)は、初出走の血統馬マーキュリーダイム(牝、美浦・武井亮厩舎、父メダーリアドーロ)が、単勝1・9倍の1番人気に応えて初陣を白星で飾った。伯父に19年のブリーダーズCスプリントなど米G1を4勝したミトレ、叔父に21年のペンシルバニアダービー・米G1を制したホットロッドチャーリーなどを持つ良血馬。勝ち時計は1分57秒4(良)。
11番枠からスムーズに流れに乗り、好位3番手へ。直線ではなかなかギアが上がらなかったが、しぶとく脚を使って最後は首差で押し切った。
ルメールは「跳びが大きいし、ちょっとワンペースなのでダート馬という感じですね。初めての競馬でよく遊んでいた。外から馬が来た時に、もう一度伸びてくれました。ちょっと緩かったですね」と、今後の成長と伸びしろに期待した。
素質を高く買っていた武井調教師は「もうちょっと余裕があるかなと思ったけど、クリストフも『レースがまだ分かっていない』と言っていました。デビュー戦で既走馬相手でもありましたからね。能力はあると思います」と、ホッとした表情だった。