◆クロッカスS・リステッド(2月1日、東京競馬場・芝1400メートル、3歳リステッド)
未勝利馬ながら、格上挑戦した小倉2歳Sで2着に入って賞金を加算し、前走の朝日杯FSでは6着に健闘したクラスペディア(牡3歳、栗東・河嶋宏樹厩舎、父ミスターメロディ)。
その朝日杯FSは、好発からハナも切れそうなスピードを見せたが、馬群で我慢させて4角では7番手。直線に向いて追い出すと、しっかり差を詰めて能力を示した。2走前の京王杯2歳Sもスタートが良すぎて引っかかったことを踏まえ、牧場(キャニオンファーム土山)とも課題を共有し、レースの前は栗東・CWコースで前に馬を置いて我慢させる調教を重ねてきたことが実を結んだ。
1月22日の1週前追い切りは、同コースで初めて7ハロンから計時。ファミリーツリー(4歳1勝クラス)を7馬身追走し、いっぱいに追われて96秒0―11秒9で併入した。騎乗した小崎綾也騎手は「(前回と比べて)変わらないのが何より」と好仕上がりを伝え、「前走で我慢させたことが今回に生きる」とデビューからコンビを組む相棒を信頼。
もともと、右回りの栗東・CWコースでは右手前のまま走ることが多い馬。前走も初のマイル戦だったこともあるが、直線半ばで左手前に替えてから他馬と同じ脚色になった。今回、直線まで得意の右手前を温存できる左回りなら勝ち負けになる。(玉木 宏征)