2024年度JRA賞の授賞式が1月27日、東京都内のホテルで行われ、記者投票で256票中236票を獲得して年度代表馬に輝いたドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)の関係者が壇上で喜びを口にした(年齢は2024年の表記)。
(株)キーファーズ・松島正昭オーナーは「本当に夢のようで、まさかこんなすごい賞をもらえるなんて、どう言ったらいいか分からないくらい感動しています。(種牡馬として)頑張ってほしいです。いい仔をいっぱいつくってほしいと思います」とコメントした。
管理した友道調教師=栗東=は「日本ダービーを勝ったときのウイニングランで、豊ジョッキーと帰ってくる姿は今でも目と耳に焼き付いています。本当に、波瀾万丈の競走馬生活だったんですけれども、無事に種牡馬として、北海道に送ることができて、ドウデュースの産駒で、またこのメンバーで夢を追いかけていきたいなと思っています」と話した。
主戦を務めた武豊騎手=栗東・フリー=は「初めて乗ったときからすごい馬だなと感じていました。4年連続でG1を勝たせてもらったり、どんどん強くなっていって、乗るたびにすごいなと思える馬でした。こんな名馬の主戦ジョッキーを務めることができて、この3年半は、騎手として本当にやりがいを感じましたし、すごく幸せな時間でしたね」と振り返った。
ドウデュースは昨年度、秋の始動戦となった天皇賞・秋をレース史上最速、G1勝ち馬としても最速の上がり3ハロン32秒5で制し、1984年のグレード制導入後、史上7頭目の4年連続G1制覇の偉業を達成。外国馬3頭が参戦した、続くジャパンCも日本馬の総大将として圧倒的な末脚で勝利。ラストランを予定していた有馬記念では、ファン投票で歴代最多となる47万8415票を集めた。しかし、レース2日前の12月20日に右前肢ハ行を発症。種牡馬としての今後を見据えた陣営の判断で出走を取り消して現役を引退、種牡馬入りした。
今年度より北海道安平町・社台スタリオンステーションで供用が開始。初年度の種付け料は1000万円で、産駒は順調ならば2028年にデビューする。種牡馬としての今後が期待される。