◆第66回アメリカジョッキークラブカップ・G2(1月26日、中山競馬場・芝2200メートル、良)
春の大舞台につながる中距離重賞に18頭が出走し、単勝1番人気のダノンデサイル(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)が、ゴール前差し切って昨年の日本ダービー以来となる重賞3勝目を飾った。前年のダービー馬の出走は1999年スペシャルウィーク以来で、ダービー馬の勝利はそのスペシャルウィーク以来26年ぶり4頭目(1974年タケホープ、79年サクラショウリを含め全て4歳時)となる。勝ち時計は2分12秒1。
同馬は日本ダービー制覇の後、5か月ぶりで臨んだ菊花賞で6着。年長馬と初対決となった有馬記念は逃げ粘って3着だった。今回が初コンビの戸崎圭太騎手はアメリカJCCでは10回目の騎乗で初勝利。12日のフェアリーS・G3(エリカエクスプレス)に続き、今年の重賞2勝目となった。
2着は6番人気のマテンロウレオ(横山典弘騎手)、3着は3番人気のコスモキュランダ(横山武史騎手)だった。
戸崎圭太騎手(ダノンデサイル=1着)「初めて追い切りでまたがらせてもらって、本当にバランスのレベルの高い馬だと感じましたし、返し馬に行って、さらに良さを感じました。レースはスタートも上手ですし、前めにつけられる馬でもあったので、スタートだけ出てくれれば、あとはリズム良くと。あまり内で囲まれないようにとは考えました。(道中は)ポジション的にもリズム的にも、すごく良かったと思います。まだ道中、遊び遊び走っているような雰囲気も感じたんですけど、追ってからはしっかり伸びてくれて、まだまだ(奥が)ありそうな感じはするので、まだ子供っぽさを感じるところはあります。そのなかでこのパフォーマンスですから、今後が期待されると思っています。ここで勝てたことで、今後もさらに活躍してほしいと思います」