◆第78回桜花賞・G1(4月8日、阪神競馬場・芝1600メートル)
阪神JF2着、前哨戦のチューリップ賞を3着。ラッキーライラックにはね返されてきたリリーノーブルの藤岡調教師が、雪辱に燃えている。「2回負けているからね。負かせられるように、どうやっていくか。そこだね」
前走直後、悔しさとともにこぼした。「今回まではこれまで通りの調教、競馬で挑んでみた。本番に向けては、いろいろ考える」。この中間、押さえたポイントは2点。テンションと瞬発力強化だ。
前走時は追い切りで併せ馬も行ったが、今回は徹底して単走。そして、しまい重点に伸ばして脚力を上げている。「前回は休み明けのぶん、併せないと体ができなかった。ただ1回使って、状態が上がってるから攻めなくていい。競馬で行きたがる面があるように、攻めすぎるとテンションが上がるので普段をできるだけゆったり。しまいの反応だけを確かめている」
当週を迎えた担当の松水助手が、調教効果を認める。「普段から落ち着かせるように矯正して、良くなっています。1回使ったぶん、気持ちも楽になっている感じです。状態は上がってきています」。進化を加えて、女王に挑む。(宮崎 尚行)