◆引退調教師セレモニー(2月24日、阪神競馬場)
24日の阪神競馬の昼休みにウィナーズサークルで、2月末で定年引退する中村均調教師(70)=栗東=の引退セレモニーが行われた。
日本騎手クラブ会長の武豊騎手や家族らから花束を贈られた中村調教師は、調教師仲間や騎手に見守られる中で感謝のスピーチ。「随分と長いこと調教師として、またホースマンとしてやってきて、いよいよ今日が最後だなと。いろいろな思い出が頭の中に巡っております。最後まで競馬を一生懸命やろうと朝、出て参りました。本当に長い間、ファンの皆様、また関係者の皆様に支えられて感謝しております。長い年月で本当にいろんなこと、苦しい時、悲しい時、ダメかなという時もありましたが、ファンの皆様の声援で立ち直り、元気な姿で今日、ここに立つことができています。大きなレースを勝った馬など特に印象に残る馬はいますが、いつも一生懸命に走る馬を見てすごいなと、ありがとうと感動を持って見ていました。今まで手がけたすべての馬が印象に残っているし、感謝しています。本当に長い間、ご支援、ご声援いただきありがとうございました。感謝でいっぱいです」。集まったファンにお礼の言葉を述べて、終了後は最後の1人までサインに応じていた。