【NHKマイルC】タイムトゥヘヴン生産のオリオンファーム「みんなの夢がかなえば」

生まれたばかりの頃のタイムトゥへヴン(左)と、母キストゥヘヴン(オリオンファーム提供)
生まれたばかりの頃のタイムトゥへヴン(左)と、母キストゥヘヴン(オリオンファーム提供)

◆第26回NHKマイルC・G1(5月9日・芝1600メートル、東京競馬場)

 大きな夢が動き出す。前哨戦のニュージーランドTで2着に入ったタイムトゥヘヴンが、NHKマイルCで初めてG1の舞台に立つ。生産は北海道・日高町にあるオリオンファーム。同牧場にとっては、14年桜花賞(カウニスクッカ=16着)、17年ホープフルS(ロードアクシス=9着)に続く4年ぶり3度目の晴れ舞台だ。三浦啓一場長(58)は「応援してくださっているみんなの夢がかなえばいいですね」と胸を躍らせる。

 06年に敷地面積25ヘクタールで開業。その後15年で50ヘクタールまで敷地を広げるなど、わずか9人の従業員で苦労を重ねながら生産に勤しんできた。17年秋にDMMドリームクラブから桜花賞馬の母キストゥヘヴンを預託され、18年2月3日にタイムトゥへヴンが誕生。離乳後、当歳のうちに他牧場へ移ったが、同場長は「うちにいる男馬の中でもひときわ目を引く馬体でした。学校だったら周りが一目置くタイプ。預託馬だったので血統、配合などでも勉強させていただいた」と当時を振り返って感謝する。

 コロナ禍にあり、NHKマイルC当日はテレビの前で声援を送るという。「生産馬が頑張ってくれれば牧場も盛り上がります。とにかく無事に」。静かに、しかし心を込めて、愛馬の背中を押す。(松末 守司)

 ◆オリオンファーム 北海道日高町で三浦牧場富川育成場から独立し、06年に創業。敷地面積は25ヘクタールからスタートし、現在は50ヘクタール。繁殖牝馬は19頭で従業員は9人。代表産駒は09年のエーデルワイス賞を勝ったオノユウ、アンペアなど。

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