【セレクトセール1歳】ポスト・ディープだ!モーリス産駒の牡馬モシーンの2021が歴代2位4億5000万円

4億5000万円で落札されたモシーンの2021(セール写真は(c)Japan Racing Horse Association)
4億5000万円で落札されたモシーンの2021(セール写真は(c)Japan Racing Horse Association)

競走馬の国内最大のセリ、セレクトセール2022の1歳セッションが11日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。最高落札馬はモーリス産駒の牡馬「モシーンの2021」。同セール1歳部門で史上2位となる4億5000万円で取引された。落札したのは(株)ダノックスで、サイバーエージェント社長の藤田晋氏(49)との“一騎打ち”を制した。12日は当歳セッションが開催される(価格はすべて税別)。

 間髪入れずに会場がどよめきに包まれた。リザーブ価格1億円からスタートしたモシーンの2021(牡)は、セリが始まった瞬間に「2億!」と一声で2倍の金額にはね上がった。そこからどんどんと金額はつり上がり、最後は藤田氏との激しい応酬の末に1歳部門で史上2位の落札額となる4億5000万円で(株)ダノックスが競り落とした。

 ポスト・ディープインパクトの種牡馬としての期待もあるモーリス。その産駒は、明らかにこの日の目玉だった。モシーンの2021のリザーブ価格は、この2日間のノーザンファームの上場馬のなかで最高額。父は現役時代に国内外でG1・6勝を挙げて、豪州でもG1・3連勝のヒトツなど産駒が活躍しており、評価が上昇していた。

 (株)ダノックスのディレクター・岡田良樹氏は「オーナー(野田順弘氏)もとても評価していましたし、今日の一番いい馬だと思います。オーナーが、まだモーリスの子供を走らせていなくて、モーリスの子供に興味を持っていました」と、狙いを明かした。母モシーンは豪G1を4勝した実績馬で、半姉プリモシーンが東京新聞杯など重賞3勝を挙げるなど、母系も筋が通っている良血だ。

 (株)ダノックスは、同じくモーリス産駒のホームカミングクイーンの2021(牡)を2億2000万円で落札するなど、計6頭で10億4900万円と大いに存在感を見せた。今年の日本ダービーではダノンベルーガが、1番人気に支持されながら4着と涙を飲んだ“大物オーナー”。セレクトセール常連のプライドと執念がにじんだ。(坂本 達洋)

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