小崎綾也騎手が海外に武者修業へ 「アイルランドのトップトレーナーの元で腕を磨きたい」

小崎騎手(左)が19年のニュージーランドで初勝利を挙げたレース(本人提供)
小崎騎手(左)が19年のニュージーランドで初勝利を挙げたレース(本人提供)

 デビュー9年目の小崎綾也騎手=栗東・フリー=が、今週末のレース騎乗後にアイルランドへ武者修業に旅立つ。受け入れ先は、ジョセフ・オブライエン厩舎。6月15日にシャフリヤールが出走したプリンスオブウェールズSで、見事優勝を飾ったステートオブレストなどを管理するトップトレーナー。元騎手で、世界的調教師エイダン・オブライエンの長男でもある。エイダンが厩舎を構えるバリードイル調教場とは違い、アイルランド南東部キルケニー州にあるオウニングヒル調教場が拠点となる。

 小崎騎手は17年に4か月間オーストラリア、19年9月からはニュージーランドに渡ったが、コロナの影響で20年3月末に帰国した。ロックダウン寸前で「日本への直行便が最後というタイミングでした。志半ばだったので」と、今回の渡航に至った経緯を説明。その後も英会話を勉強し、英語圏ということもありアイルランドを選択した。

 アイルランド競馬のハイシーズンは5月から9月。それに合わせて3月末にビザを申請していたが、7月に入ってようやく発給され、そのタイミングでの決断となった。オフシーズンは障害が中心で、たまにオールウェザーのレースがあるアイルランド競馬。競馬場の数は26を数える。「アイルランドに行くのは初めてです。期間は決めてません。日本でも感性がいいと思った人は、アイルランドに行っていた方が多いです。自分から連絡をとったので、現時点で騎乗馬はいません。厳しい環境は重々承知していますが、その中で自分を高めていきたいしチャンスもつかみたい」と覚悟する。

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