◆東海S・G2(1月22日、中京ダート1800メートル)=1月21日、栗東トレセン
サンライズウルス(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎、父ヘニーヒューズ)が本格化ムードを漂わせる。レース前日のこの日は雪が舞う中、朝一番で坂路をリズミカルに駆け上がった。「おとなしい馬で気負いもなく、いい意味で変わりません」と最終調整の手綱を執った安田翔調教師は愛馬の様子に目を細めた。
前走のベテルギウスSでは出遅れたが、最後は馬群を縫って追い上げ、アタマ差の接戦を制した。以前は物見がすごかった同馬だが、そんなことを感じさせないほど、成長を示す競馬だった。「2走前くらいから、使った後の消耗が少なくなったのが大きいですね」とトレーナーは胸を張る。5歳を迎え、課題も一歩ずつクリアしてきた。「重賞になりますが、今まで学習してきたことを出してくれれば」と期待を寄せた。切れ味はここでも上位で、初の重賞タイトルをたぐり寄せる。