◆第57回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月12日、阪神競馬場・芝1400メートル)
過去10年で報知杯フィリーズレビューの1番人気は【1・3・0・6】。過去5年で馬券圏内は昨年のナムラクレア2着だけ。3連単10万馬券が3回と報知杯FRは荒れる。過去5年で単勝10倍以上の馬が8頭も馬券圏内に突っ込んでおり、信頼できるのは人気ではなく、前走の出走距離だ。
過去10年の3着内のうち、前走で芝1600メートルを走っていた馬は【7・7・5・49】。距離延長組は【0・0・1・34】、同距離組【4・2・4・55】を連対率で2倍以上となる。阪神芝1400メートルで行われる重賞全体でも、距離短縮組は過去10年で23勝と圧倒的に強い。
9頭が距離短縮組だが、狙いはムーンプローブだ。今回出走する騎手&種牡馬の阪神芝1400メートルでの過去5年をみると、同馬に騎乗する北村友は勝ち星が9勝とトップ。単勝回収率も200%と優秀だ。父モーリスもダイワメジャーの13勝に次ぐ7勝で2位のうえ、勝率では上回っている。21年の勝ち馬シゲルピンクルビーは同じモーリス産駒で、昨年のサブライムアンセムも母の父シンボリクリスエスと、同じロベルト系なのは心強い。
さらに、内回りコースだけに先行脚質は有利。前走G1で4角4番手以内だった距離短縮組は、過去10年【1・3・2・5】と3着内率54・5%と2頭に1頭が馬券になっている計算だ。管理する上村調教師、北村友の二人が口をそろえて「1400メートルは合う」というだけに、阪神JF17着で人気を落とすようなら高配当の使者の資格は十分だ。