7月22日の中京11R・豊明S(3歳上3勝クラス、芝1400メートル、18頭立て)は坂井瑠星騎手が騎乗した5番人気のサマートゥリスト(牝5歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ドバウィ)が4コーナー5番手の追走から直線で力強く伸び、ゴール前の接戦を制した。これで通算成績は11戦4勝となった。勝ちタイムは1分20秒8(良)。
外枠でも引っ掛かることなく折り合う、鞍上の技術が光った。直線では馬場のいいところに誘導し、切れ味を引き出した。ゴール寸前で2着のタガノペカ(国分恭介騎手)を頭差とらえてのV。母ミッドサマーフェアは12年のフローラS勝ち馬という良血馬が、待望のオープン入り。まだ今回で11戦のキャリアだけに、今後に期待が高まる。
坂井騎手は「先生(藤原調教師)と相談して、作戦通りのレースができました。折り合いもついたし、そのぶん最後もしっかり反応してくれました。いい内容で勝てたので、上に行っても楽しみです」と振り返った。
藤原調教師は「馬の状態も良かったけど、ジョッキーが完璧に乗ってくれた」と鞍上の手綱さばきをたたえた。今後は未定。トレーナーは「体質がちょっと弱いところがある。どう回復するかやな」と説明した。