【南部杯】レモンポップ、2着に2秒0の大差で圧勝 他陣営も「強いな…」と脱帽

南部杯を圧勝したレモンポップ
南部杯を圧勝したレモンポップ

◆第36回マイルCS南部杯・交流G1(10月9日、盛岡競馬場・ダート1600メートル、稍重)

 第36回南部杯・交流G1は9日、盛岡競馬場のダート1600メートルで古馬14頭によって争われ、単勝1・5倍の圧倒的1番人気を集めたJRAのレモンポップ(坂井)が2着に2秒0の大差をつける圧勝で、2月のフェブラリーSに続くG1・2勝目を挙げた。2着は兵庫のイグナイター、3着はJRAのレディバグ。連覇を狙った2番人気のカフェファラオは5着に敗れた。

 力の差をこれでもかと見せつけた。レモンポップはスタートからスピードの違いを発揮して楽に先手を取ると、4コーナーでさらに加速。直線は持ったまま後続を引き離し、2着に大差をつけてゴール板を駆け抜けた。圧巻のレースぶりに、観戦していた他陣営のスタッフも思わず「強いな…」と脱帽。坂井は「最高にうれしいです。道中の手応えもずっといいし、仕掛けた際の反応も素晴らしくこれなら負けないなと思っていました」と、声を弾ませた。

 10着に敗れたドバイ・ゴールデンシャヒーンから約6か月半ぶりの実戦で見せた驚がくのパフォーマンス。フェブラリーSから3戦連続で手綱を執った若武者は「返し馬からフェブラリーSと同じ雰囲気で、状態がすごく良かった。強いのは分かっていたから、一緒にレースを楽しめました」と、“相棒”の能力を信頼し切っての快勝だった。

 もともと1600メートルは長いと思われていたが、今年は同距離でG1・2勝目と、5歳秋を迎えてますます成長を遂げている。鞍上も「国内ではまだ底を見せていないですし、年齢のわりにキャリアも多くないのでこれからもっと良くなると思います」と、さらなる活躍に胸を躍らせた。次走は未定だが、ダート戦線の主役として、まだまだタイトルを積み重ねる。(角田 晨)

 ◆レモンポップ 父レモンドロップキッド、母アンリーチャブル(父ジャイアンツコーズウェイ)。美浦・田中博康厩舎所属の牡5歳。米国・Mr.&Mrs.OliverS.Taitの生産。通算13戦9勝(うち地方1戦1勝、海外1戦0勝)。総獲得賞金は3億5843万8000円(うち地方7000万円)。主な勝ち鞍は23年フェブラリーS・G1。馬主はゴドルフィン。

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