師走ラッシュ(美浦)

リュケイオン
リュケイオン

 こんばんは、坂本です。本日は東京は両国の会社からお届けします。

 もう師走も半ばにさしかかる今日は1941年に太平洋戦争が開戦した日でありますが、もう少しすると赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした12月14日がやって来ますね。赤穂浪士の墓所がある東京・港区の泉岳寺で行われる「義士祭」には足を運んだことがありますが、吉良邸のあった両国近辺でもゆかりの行事、イベントが開催されるようです。

 そう言えばJR両国駅から会社に向かう道すがらには、歌謡浪曲でも有名な俵星玄蕃の道場跡という往時をしのばせる刊行看板が見つけることができます。そんなことを考えていると、改めて江戸の中心なんだなあと感じる次第ですが、やはり当日は雪ではなく晴天であってほしいですね。雪を蹴立ててサクッ、サクッというのは歴史の風情がありますが、足元が悪いのは困りものですからね(苦笑い)。

 それではぼちぼち本題へ。まずは奥村武厩舎からいきます。まずは今週の日曜の中山新馬戦(芝1800M)に出馬投票していたリュケイオン(牡、父モーリス、母リカビトス)は、残念ながら除外となってしまいました。今後は番組などの状況を見て検討していくそうですが、切れ味のあった母も管理した奥村武調教師の感触は良さそうでしたからね。「エンジンはすごくいいものがある。併せ馬でも古馬とやってなかなかだし、いいものはあります。まだフレームが追いついていないところもあるので、初戦からはどうかですが、将来を期待している馬です」と、素質を評価していました。ですのでデビューを楽しみに待ちましょう。

 同じく新馬のホウオウシンデレラ(牝、父エピファネイア、母フサイチジェット)は、12月16日の中山新馬戦(芝2000M)を目指して調整を進めています。半姉ビスカリアは19年のTCK女王盃の勝ち馬という血統です。指揮官は「順調です。すごい心肺機能が良くて、ダート血統にエピファネイアですが、乗り役の感触では背中が柔らかくて芝でいっていいというし、期待値が高いです」と、楽しみな様子でした。

 そしてユズノキ(牝、父ドレフォン、母アイアムカミノマゴ)は、12月24日の中山新馬戦(ダート1200M)で初陣の予定です。母は10年の阪神牝馬Sの勝ち馬で、半兄ダノンフェイスはダートの1400Mで6勝を挙げています。こちらも「血統的に十分期待しているし、体質が弱くてデビューは遅くなりましたけど、ピリッとしていい感じです。馬のつくりとか動きを見ても、ダートの方がいい感じかなと思います」と、適性を評価しています。

 そして今週は2歳G1の第一弾である阪神JFです。本命候補と考えていたボンドガール(牝、父ダイワメジャー)が火曜日に放馬してしまった影響もあって、無理をさせずに出走回避となりました。名手マーカンド騎手との新コンビでG1取りに期待が膨らんでいただけに残念ですが、今後も追いかけていきます。

 しかし思えばアルテミスSを制した木村厩舎のチェルヴィニア(牝、ハービンジャー)は、左トモ(後肢)の違和感で阪神JFを回避して、国枝厩舎のルージュスエルテ(牝、父ハーツクライ)も左前肢のザ石で回避していました。有力馬が次々と回避したことで混戦ムードが漂っているように思います。

 そこで注目したのは「また国枝厩舎か」というツッコミを承知のうえでステレンボッシュ(牝、父エピファネイア)です。国枝調教師が「エピファネイア産駒で前向きだし、体もあるからね。うまくいっているのは確か」と、火曜朝の時点から歯切れがよかったです。番頭格の鈴木助手も「うちの2歳の女馬では一番」と素質を評価するほどで、このトーンの高さを素直に信じたいと思います。

 前走の京王杯2歳Sを3連勝で制した実績最上位のコラソンビート(牝、父スワーヴリチャード)は、マイルの距離さえ克服できればというところでしょう。1週前追い切りに騎乗した横山武騎手は、「折り合いが課題ですが、具合は良さそうです。レース前に余計なテンションが上がり過ぎないように、僕と陣営で工夫できれば」と話していたので、返し馬まで要チェックでいきたいところです。

 そしてもう一頭気になるのは前走のアスター賞を2歳コースレコードで制したキャットファイト(牝、父ディスクリートキャット)です。母の父パイロでダート色を感じさせる血統ですが、最終追い切りに騎乗した大野騎手は「動きはよかったですよ。目に見える変化はないですけど、全然楽に動けているし、競馬にいっての上積みを感じます。スピードの出る馬場がベスト」ときっぱり。軽さのあふれる走りで、全く不安はなさそうでした。こちらも侮れませんね。

 それでは今日のところはこのへんで。

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