【2025年注目馬】確かな成長たどるショウナンラプンタ 鮫島克駿騎手と人馬ともにG1初制覇へ

ショウナンラプンタ
ショウナンラプンタ

 ショウナンラプンタ(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父キズナ)に期待したい。高野調教師と新馬戦から手綱を執る鮫島克駿騎手が「新馬の前から能力を感じている」と口をそろえる素質馬。4走前の青葉賞では序盤から行きたがり、鞍上が抑えながらの競馬だった。それでも直線では長くいい脚を使って追い込んで頭差の2着。ポテンシャルの高さを感じさせる走りだった。

 夏を越して、課題だった折り合いに進境がうかがえた。前々走の神戸新聞杯では後方で折り合ってじっくりと脚をためることができていた。前残りの展開のなか、長所の持続力のある末脚を発揮して3着に食い込んだ。

 優先出走権を得て挑んだクラシック最後の1冠は4着。出入りの激しいレースだったが、中団で自分のペースを守った。4コーナーから鞍上が仕掛けて直線入り口では4番手に。一度は差し切るかという勢いを見せた。3000メートルは少し長かったか、ラストで少し甘くなり後続にかわされたが、見せ場は十分だった。

 1戦ごとに確かな成長をたどるショウナンラプンタ。鮫島駿騎手は「まだまだ奥がありそう。完成したらすごい馬になると思います」と潜在能力を将来性を高く評価。今年こそ、その素質を開花させ、人馬ともにG1初制覇を成し遂げてほしい。(中央競馬担当・山本 理貴)

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