新年恒例の「25年馬トク報知3歳馬番付」を公開! POG担当の美浦・坂本達洋記者、栗東・ヤマタケ(山本武志)記者が春のクラシック戦線を見据え、まだ目立った活躍をしていない素質馬まで徹底分析。牡馬は「1強」クロワデュノールを打ち破りそうな精鋭を注目馬に挙げた。
ヤマタケ(以下「ヤ」)「今年の牡馬クラシックは困ったなぁ」
坂本(以下「坂」)「どうしました?」
ヤ「どう考えてもクロワデュノールが抜けてるだろ。現時点で」
坂「勝負どころで自ら動いたホープフルSは本当に強かったですねぇ」
ヤ「東京スポーツ杯2歳Sなんて正直、戦前は本当に状態に関しては慎重なトーンだった。それで、あの強さ」
坂「今年は牡馬も牝馬も、現状では『西高東低』だと思います。昨年の2歳重賞14レースで関東馬はたった2勝なんですよ」
ヤ「どうしても、クロワと未対戦の新興勢力に視線が行くよな」
坂「クロワ1強を打ち崩せるならレイニング(父サートゥルナーリア)です。去年11月の新馬では上がり32秒9の非凡な切れ味。何といっても、今年は国枝厩舎のラストクラシックですからね。『(今年の3歳のなかで)競馬ぶりが一番いい。距離の融通も大丈夫だろう』とトレーナーは高く評価しています」
ヤ「俺は2戦2勝のナグルファルかな。杉山晴厩舎のエピファネイア産駒で、牡馬だけど無敗の3冠牝馬デアリングタクトと同じライン。新馬Vは派手さがなかったのに、2戦目が圧勝という流れがデアリングとかぶるのよ。普段は慎重なトレーナーも『前走は前半に折り合いがついて、内容が良かったです』と成長を感じているよ」
坂「エピファ産駒なら、半姉にアエロリットがいるガルダイアも怖いですよ。陣営がひそかに高く評価しています」
ヤ「結局、今年も国枝厩舎やないか」
坂「最後までブレずに“国枝愛”です!」