
3月1日の中山9R・水仙賞(3歳1勝クラス、芝2200メートル=13頭立て)は、9番人気のエーオーキング(牡、美浦・久保田貴士厩舎、父リアルスティール)が、まんまと逃げ切ってオープン入りを決めた。勝ち時計は2分16秒5(良)。
内の4番枠からスタートを決めて、そのまま押し出されるように1コーナーではハナへ。道中はリズム良く運び、直線の入り口で後続に競りかけられると二枚腰で踏ん張り、最後は2着まで追い上げてきたエデルクローネに2馬身差をつけた。
JRA通算1200勝という節目の勝利を達成した田辺裕信騎手は「調教では動かない馬だったので僕の中ではイメージは特になく、ペースが緩かったのもありますが、あの位置を取れるとはレース前に考えていなかった。逆に新たな面が分かってよかった。実戦で変わってくれました」と、驚いた様子で勝利を振り返った。
久保田調教師は「今後は皐月賞のトライアルというよりも、毎日杯(3月29日、阪神)か、ダービーのトライアルへ」と、青写真を描いた。