2004年の日本ダービー馬、キングカメハメハが死ぬ…引退後は種牡馬としても活躍

2004年5月の第71回日本ダービー、キングカメハメハ(手前、鞍上・安藤勝己騎手)がダービーレコードで優勝。奥はハーツクライ(鞍上・横山典弘騎手)
2004年5月の第71回日本ダービー、キングカメハメハ(手前、鞍上・安藤勝己騎手)がダービーレコードで優勝。奥はハーツクライ(鞍上・横山典弘騎手)

 2004年の日本ダービーなど現役時代にG1・2勝したキングカメハメハ(牡18歳、父キングマンボ)が9日午後11時ごろにこの世を去った。10日、けいよう先の社台スタリオンステーション(北海道・安平町)が認めた。

 社台スタリオンステーションの担当者によると、「死因はなんとも特定はできない。キングカメハメハ自体の免疫機能が低下していたし、抵抗力がすごく落ちていた状況にあった」。ここ1か月くらいは極端に体調不良の日数などが増え、最後は苦しむ様子などもあり、手の施しようがなかったという。

 キングカメハメハは11年から複合的な病気を発症し、今春は免疫不全のために種付けを休止し、その後は種牡馬を引退することが決定。今後は功労馬として社台スタリオンステーションで余生を過ごすことになっていた。同産駒からは日本ダービー馬のドゥラメンテやレイデオロ、短距離王者のロードカナロア、3冠牝馬のアパパネなど多くのG1馬を送り出すなど、種牡馬としても日本の競馬界に大きく貢献した。

 同担当者は「少し前にディープインパクトも亡くなっていますし、特にキングカメハメハは種牡馬としての成績もそうですが、クセのあるたけだけしい馬たちの中心にいる馬で、いるだけで周りの馬が落ち着いていた」とその存在感は同ステーションでも抜群だった。先月30日には史上2頭目となる無敗の3冠馬で、種牡馬としてもJRA・G1計51勝を産駒がマークしたディープインパクトが死んだばかり。日本競馬界を立て続けに悲劇が襲った。

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