JRAは10日、2022年度のJRA賞を発表した。天皇賞・秋と有馬記念のG1・2勝を挙げたイクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選ばれた(年齢は22年時点の表記)。投票総数288票のうち、年度代表馬部門は282票、最優秀3歳牡馬部門は285票を獲得した。
4月の皐月賞は同厩舎のジオグリフ、5月の日本ダービーではドウデュースに敗れて、ともに悔しい2着。その後はクラシック最終戦の菊花賞には向かわず、古馬との最初の対戦となった天皇賞・秋で大逃げを図ったパンサラッサを驚異の末脚でとらえて、G1初制覇。ファン投票3位で参戦した年末の有馬記念は直線に入ってから一気に抜け出して、G1で2連勝とした。1984年のグレード制導入以降で、天皇賞・秋を5戦目、有馬記念を6戦目で制し、ともに史上最少キャリアを更新し、名実ともに最強馬となった。
シルクレーシング・米本昌史代表取締役(イクイノックスの馬主)「このたびは名誉ある賞に選出いただき誠にありがとうございました。イクイノックスは、昨年のどのレースでも成長を感じさせてくれ、またすごいパフォーマンスを発揮してくれたと思います。特に印象的だったのは、直線鋭く伸びた天皇賞・秋と4コーナーから手応え抜群で直線抜け出した有馬記念でした。まだまだ成長過程にあるかと思いますので今年の活躍も楽しみです。ここまでお世話になっております厩舎および牧場関係者の皆様、いつも応援していただいているファンの皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます」