◆第30回チューリップ賞・G2(3月4日、阪神・芝1600メートル、桜花賞トライアル)
注目しているのはコナコースト(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎、父キタサンブラック)。鮫島克駿騎手が昨年の夏のデビュー戦で、「将来を見据えて色々と試しました」と味のある勝ち方をしており、素材にほれ込んでいる馬だ。5か月ぶりの前走、エルフィンSはスローの流れのなかで、勝ち馬ユリーシャに逃げ切りを許して2着だった。「前が楽をしていたので…」と鞍上は悔しそうだったが、自身も馬群をこじ開けてきての連対確保であり、内容自体は良かったと思う。
23日の1週前追い切りでは鮫島克駿騎手を背に、栗東・CWコースで81秒6―11秒2をマークした。「めちゃめちゃ良かったです。一度使ったことで反応がよくなっています」とトーンも明るかった。ソールオリエンス、ラヴェル、スキルヴィングなど、3歳に有力馬が多くいるキタサンブラック産駒。この馬もひけを取らない素質はある。チューリップ賞でも権利獲得だけではなく、勝利も狙える馬だと考えている。(山下 優)