◆第53回高松宮記念・G1(3月26日、中京・芝1200メートル、不良)
春のG1開幕となるスプリント王決定戦は18頭立てで争われ、12番人気のファストフォース(牡7歳、栗東・西村真幸厩舎厩舎、父ロードカナロア)が団野大成騎手を背に、大混戦の直線から抜け出し、人馬ともにG1初制覇を果たした。勝ち時計は、1分11秒5。
1馬身差の2着に2番人気のナムラクレア(浜中俊騎手)、さらに半馬身差3着に13番人気のトゥラヴェスーラ(丹内祐次騎手)が続いた。
1番人気のメイケイエール(池添謙一騎手)は12着に敗れ、3連単は66万8280円の大波乱だった。
岩田望来騎手(グレナディアガーズ=5着)「ポジションはどこでもよかったです。前半はバランスを整える形。最後方になりましたが、コーナーで走りが良くなったので馬群に近づいていきました。残り3ハロンから吹かしていって、長く脚が使えないので馬群に入れて。進路を探して、残り1ハロンから目いっぱい追いました。道悪でもしっかり走れましたし、5着でしたが力は出せたと思います」
岩田康誠騎手(ロータスランド=6着)「よく来てるけどね。馬場は気にせず走ってくれた。スタートでもう少し(位置を)取りに行っても良かったかな。一度引いての競馬だったから。乗りやすい馬なので(次は)マイルで巻き返したい」
西村淳也騎手(ヴェントヴォーチェ=8着)「3コーナーからずっと内側にもたれてしまって…。それをうまく御すのが仕事なのですが、できなくて申し訳ありません。僕の技量不足です」
和田竜二騎手(キルロード=9着)「出したいところに出せて粘っているけど、内有利の馬場ではなくなって、もたれてしまった」
松山弘平騎手(ウインマーベル=10着)「外が伸びる馬場になっていたので、大外枠はいい方に向くと思っていました。スタートをしっかり出てくれて、勝ち馬の隣のいいポジションでレースをしました。4コーナーでやれる手応えはあったのですが、雨が降りすぎたせいで最後に厳しくなったのかなと思います」
秋山真一郎騎手(ダディーズビビッド=11着)「調教では穏やかでしたが、競馬に行くとスピードがありますね。今回はG1の壁にはね返されましたが、この経験を糧にできれば、短いところで活躍できるでしょう」
松本大輝騎手(ディヴィナシオン=14着)「ゲートはしっかり出ましたが、位置取りが後ろになりました。ナランフレグやロータスランドを見ながらの競馬で、力は出し切りました。初めてG1に乗せていただき、関係者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」
鮫島克駿騎手(トウシンマカオ=15着)「たくさん支持していただいていたのに、ふがいない競馬になってしまい申し訳ないです。徐々に内が悪くなって、いいレースができそうと思っていましたが、同枠(7枠)の1、2着馬のようなレースができませんでした。まだ体形も一流のスプリンターたちと比べて小さいですし、スピードを要求される馬場なら違うと思います」
吉田隼人騎手(ウォーターナビレラ=16着)「馬場は内が悪かったので、スプリント戦を試すなら、きれいな馬場を走らせたかったです。かわいそうなレースになりました。今日は参考外です」
武藤雅騎手(オパールシャルム=17着)「周りも速かったですね。G1でもあり、なかなかペースについていけませんでした」
川須栄彦騎手(ボンボヤージ=18着)「この馬場でだいぶのめっていて、最後で伸び切れませんでした」