◆第30回青葉賞・G2(4月30日、東京・芝2400メートル)
グランヴィノス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父キタサンブラック)は姉にヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナ、秋華賞とドバイ・ターフを制したヴィブロス、兄にジャパンC勝ちのシュヴァルグランがいる、競馬ファンにはおなじみの良血だ。デビュー戦こそ快勝したものの、1番人気に推された2戦目の京都2歳Sでは伸びきれずに6着だった。
今年は報知杯弥生賞ディープインパクト記念から始動する予定だったが、脚をぶつけた影響で回避した。それだけにこの中間の調整過程が気になっていたが、20日に栗東・CWコースで7ハロン94秒3―11秒7の好時計をマーク。半馬身遅れでも、併せ馬で1秒後ろから追いかけるハードな内容には好感が持てる。このひと追いでぐっと状態も上がってくるはずだ。
まだまだ完成は先の馬ではあるが、大江助手も「ポテンシャルは間違いなく高いです」と評価している。鞍上に名手ダミアン・レーン騎手を配したのも魅力で、好勝負になりそうだ。同じキタサンブラック産駒である、東のスキルヴィングは強力だが、西のグランヴィノスにも注目してほしい。