レガレイラ新馬圧勝、イクイノックスのルメール&木村師コンビ

直線で一気に伸び、圧巻のデビューVを飾ったレガレイラ
直線で一気に伸び、圧巻のデビューVを飾ったレガレイラ

 注目の2歳新馬戦が9日、各地で行われた。函館5R(芝1800メートル)では1番人気に推された新種牡馬スワーヴリチャード産駒のレガレイラ(ルメール)が圧勝。ソダシの弟で白毛のカルパは3着だった。

 新たなスター候補生が誕生した。レガレイラはゲートで頭を上げ出遅れたが、その後が冷静だった。白毛のカルパをぴったりとマークするように、道中は6番手の外。勝負どころで相手が動き出すと呼応するかのように動き出し、4角では馬体を外から併せにかかった。

 ただ、馬体が合ったのは一瞬だけ。鞍上のゴーサインに瞬時に反応し、外から一気に突き放すと、メンバー最速となる上がり3ハロン34秒3の切れ味で逃げ粘るセットアップも楽々とかわした。最後は手綱を緩めて1馬身半差。ルメールは「ずっと真面目に走っていた。直線はいい瞬発力でした。能力があります。ゲートの中はちょっとナーバスだったけどその後は冷静に走れていた。距離もちょうどいい」と絶賛した。

 半兄に菊花賞4着など重賞でも好走歴のあるドゥラドーレスがいる良血が紅一点とは思えない勝ちっぷりで、牡馬たちを圧倒した。木村調教師は「強い競馬をしてくれた。ゲートが難しいのでその辺がカギ。一つ一つ大事にいきたい」と視線を今後に向ける。

 同条件の新馬戦と言えば、過去にソダシ、ゴールドシップなど多くの一流馬を輩出してきた。今年はG14連勝中のイクイノックスと同じルメール&木村厩舎のコンビが登竜門を完勝劇で通過。ここからクラシックへの階段をひた走っていく。(松末 守司)

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