◆第15回レパードS・G3(8月6日、新潟・ダート1800メートル)
今週は6日にダートの2重賞が行われ、芝の実績馬が挑む。3歳限定の第15回レパードS・G3(新潟)に日本ダービーから史上初めて参戦するのがパクスオトマニカ。初ダートとなる一戦に注目だ。
異例のローテーションだ。パクスオトマニカはデビューから一貫して芝のレースを使われ、2走前のプリンシパルS・リステッドを勝利。伝統のトライアルを制して堂々、日本ダービー(13着)に駒を進めた。久保田調教師は「止まり方をみると、ちょっと距離が長かったね。1800~2000メートルくらいがいいのかな」と敗因を分析していた。
3歳馬としては王道の路線を歩んでおり、今回のレパードSがダート初挑戦。「以前から試したいとは思っていました。こればっかりはやってみないと分からないけど、パワータイプだしね。今後の選択肢を広げる意味でも可能性を見てみたい」。久保田師は距離(1800メートル)が魅力であること、力強い走法から密かに温めていたプランだったことを明かした。
1週前は美浦・Wコースで古馬3勝クラスとの併せ馬で6ハロン83秒7―12秒0で併入した。「1週前なのでしっかりやりました。いつも動きはほめられたものじゃないけど、追うごとにこの馬なりに良くなってきている」と及第点を与えた。
前走がダービーだった馬のレパードS挑戦は過去に例がない。「前走後は休ませた。体はそれほど変わってないけど、いい意味で変わらずにきているという感じ。順調ですよ」と久保田師。ダート初挑戦Vを決めて、芝砂兼用の“二刀流”を目指す。(西山 智昭)