【紫苑S】ひと夏を越して成長したモリアーナ、初の2000メートルに手応え

距離延長に対応できそうなモリアーナ
距離延長に対応できそうなモリアーナ

◆第8回紫苑S・G2(9月9日、中山・芝2000メートル)

 第8回紫苑S・G2(9日、中山)はモリアーナが初の2000メートルで新境地を見せ、重賞初タイトルを狙う。

 今春は馬場や不利などかみ合わない競馬が続き、単勝5番人気に支持された前走のNHKマイルCも6着。だが、武藤調教師は「ゲートのタイミングが合わず、直前の雨で悪くなった内を通り、直線もなかなか進路を見いだせなかったなかでも0秒5差なら、大舞台でも足りない馬ではない」と実力に疑いはない。

 今回は初の2000メートル挑戦となるが「追い切りでは道中力みがなく、進まない感じで、ゴーサインを出すと、いい反応を見せてくれる。2000メートルに向けてはいいね」とひと夏を越した心身の成長ぶりから克服に手応え。さらに「前走(NHKマイルC)のレース後にジョッキー(横山典)が、『マイルじゃ(距離が)足らない』と言っていたぐらいだからね」と明かした。

 美浦・Wコースの1週前追い切りは、長めからしっかり乗られ、7ハロン96秒9―1ハロン11秒5を余力十分にマーク。「前に馬を置く形は初めてだったからハミの取りっぷりが良かったけど、我慢が利いていたし、最高の負荷をかけられた。久々にはじけるモリアーナを見せられたら」。春のうっ憤を晴らす準備は着々と整っている。(松井 中央)

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