◆第57回スプリンターズS・G1(10月1日、中山競馬場・芝1200メートル)
秋競馬のG1第一弾となるスプリンターズSで復活を狙うナランフレグ(牡7歳、美浦・宗像義忠厩舎、父ゴールドアリュール)が、ブリンカー2度目で静かに爪を研いでいる。
初めてブリンカーを着用した前走のキーンランドCは、最後方から直線で内を突いて、荒れすぎた重馬場にも泣かされて10着に終わった。それでも宗像調教師は「年齢的にズブくなってきたけど、前走からつけているブリンカーの効果で行きっぷりはいい」と、この中間を含めて手応えをつかんだ様子だ。
昨年は高松宮記念で悲願のG1初制覇を果たして、秋のこのレースでも3着に好走してフロックでないことを証明した。今春の高松宮記念でも0秒3差4着と健闘しており、馬具を工夫した効果でひと押しが利けば、巻き返しは十分にありそうだ。