4月17日に開幕を迎えるホッカイドウ競馬では3月14日、2歳馬の能力検査(以下、能検)がスタートする。2歳馬による能検は、800メートルを57秒0以内(4月30日まで。以降は56秒0以内)でゴールすることに加え、枠入り、枠内駐立、発馬後の所作などを考慮して合否が決まる。
昨年の能検初日は120頭が出走したが、今年は155頭が出走予定となり、全26Rが組まれた。なお、降雪などの影響で本馬場が万全の状況で使えないことから、今回のみ内走路が使用される。
新種牡馬は、モズアスコット(2R)、フォーウィールドライブ(3R、10R、12R、16R)、ルヴァンスレーヴ(3R、10R)、レッドベルジュール(4R)、ゴールドドリーム(4R、11R)、ハッピースプリント(6R)、タワーオブロンドン(8R、15R)、ノーブルミッション(10R)、ミスターメロディ(16R、18R)、アドマイヤマーズ(19R)、サートゥルナーリア(22R)、オーヴァルエース(22R)、オールブラッシュ(23R)と、多くの産駒が登場する。
血統面で最も注目されるのは、26Rに出走予定のマキシマムドライブ(牡2歳、北海道・田中淳厩舎)。ロードカナロア産駒で、母は2015年チューリップ賞など重賞2勝のココロノアイという良血馬。また、パルミジャニーノ(牡2歳、北海道・角川秀厩舎)は、3月20日の京浜盃でも有力視されるティントレットの半弟(父パイロ)。レディサムライ(牝2歳、北海道・小野望厩舎)は、新種牡馬の中でも129頭が血統登録をしているゴールドドリーム産駒で、母は2016年道営記念などを制した女傑・タイムビヨンドと、ホッカイドウ競馬に縁がある。
能検の様子は昨年に続き、ホッカイドウ競馬公式YouTubeチャンネルでライブ配信されるので、新種牡馬の動向などを含め注目していただきたい。(競馬ライター)